STEP 1基本となる原理・考え方を理解する

04クリアの使い方

ダメージレスなカラー施術に欠かせないクリア。
薬剤の特徴を理解することで、幅広い毛髪履歴に最適なアプローチができるようになります。

クリアについて

クリアとは?
透明な微アルカリのクリーム = 薄め剤
クリアを使う目的
カラーの染色作用と脱色作用を弱めるため
ダメージレスな薄い薬を作るため
カラー剤の中身を解説
メインの成分はこの2つ
染料
色味の濃さに関係する
アルカリ
染色作用と脱色作用に関係する
(ダメージの原因にも)
レベルによって中身の割合が変わる

4Lvカラー剤

低明度のカラー剤は染料が多くアルカリが少ない

14Lvカラー剤

高明度のカラー剤は染料が少なくアルカリが多い

アルカリカラーの流れ

こんな時どう考える?

ご来店時
出来るだけ傷ませずに明るめのカラーを希望
状 態
ハイトーンのアンダー
既にブリーチのダメージもある

4Lvカラー剤だと…
染料が濃すぎる

14Lvカラー剤だと…
アルカリが強すぎる

こんな時はこう考える

低明度カラー剤
染料が濃すぎる
染料をクリアで薄める
10Lv:クリア = 1:2のカラー剤

染料が薄くてアルカリも少ない

より適切

14Lvのカラー剤

染料が薄くてアルカリは多い

ダメージが出てしまう

クリアを使うべきシチュエーション

脱色作用は起こさずに染色作用を起こしたい時

今髪の毛にあるティントを削る必要がない時はクリアを使った方がダメージレス

具体的には?
色味を入れるだけのトーンダウンの時
脱色作用を起こしてティントを削りながら色味を入れたい時は不適切 = 今の状態より透明感を出したい時は不適切
おすすめのシチュエーション
発色や透明感よりもダメージレスを優先したい時
例)ブリーチ無しのアンダーをトーンダウン
コントラストハイライトやコントラストバレイヤージュのブリーチ面積が少ない毛先のオンカラー
場所による明度差が1レベル以内のムラの少ない全頭ブリーチのオンカラー
ブリーチムラがあったり残留履歴があったりするとクリアが使いにくい

クリアを使うべきシチュエーション

メリット

  • ダメージレス(アルカリが減る)
  • 色持ちがよくなりやすい(放置時間が長い・脱色作用が弱い)
  • 塗っている時に毛が硬くなりにくい(アルカリが弱くなっている為)

デメリット

  • ムラになりやすい(アルカリによる脱色が起こりにくくムラがムラのまま出やすい)

    ブリーチ面積の狭いコントラストハイライトなどの施術には向いている

  • 発色が弱く(薄く)なりやすい(活性酸素の発生量が減ることで酸化重合も起こりづらくなるため)
  • 放置時間が長くなる(アルカリが下がることにより脱色・染色の時間がかかる)

お客様の優先順位に合わせて
使うか否か選ぶことが重要

1剤とクリアの割合と設定明度一覧表

1剤(色味):クリア 設定明度
1:0.5 1Lv UP
1:1 2Lv UP
1:1.5 3Lv UP
1:2 4Lv UP
1:2.5 5Lv UP
1:3 6Lv UP
例)8Lv設定でオンカラーしたい
1剤(色味):クリア 設定明度
1:0.5 1Lv UP
1:1 2Lv UP
1:1.5 3Lv UP
1:2 4Lv UP
1:2.5 5Lv UP
1:3 6Lv UP

6Lv:クリア=1:1

設定明度8Lvの薬

クリアで薄めた設定明度の薬と、通常の同明度の薬は同じ明度?

クリアで薄めた薬の方が
仕上がりの色は少し薄くなる

なぜ?
アルカリが薄まることにより、活性酸素の発生量も減るため→染色作用も弱まる

よくあるご質問

ライトナーや10Lvクリア、14クリアとの違いは?
染料が入っていないのは同じ、アルカリ度の違い
AC(アルカリキャンセル)との違いは?
アルカリ度を下げて、ダメージを減らすという目的は同じ
微アルカリや弱アルカリカラーとの違いは?
アルカリ度を下げて、ダメージを減らすという目的は同じ
ACや微アルカリ、弱アルカリとの使い分けは?
目的は同じなのでどれか1つでOK(色々なものを併用すると失敗した時原因がわかりづらい)
ブリーチに入れる目的は?
ブリーチのアルカリ度を下げるため(=クリームブリーチのような状態)
おすすめのクリアは?
各メーカーで成分の微差はあるが仕上がりに影響するほどの違いは生まれない
クロマテックカラーのクリアは扱いやすい粘性なのでおすすめ

まとめ

  • 積極的に使うのは、ハイダメージ毛(17Lv以上)がおすすめ

    → 健康毛に使うと、色が入らないリスクがある為

  • 健康毛〜ダメージ毛に関してはカラー剤の発色を最優先したいのか、ダメージレスでしたいのかの優先順位を明確にする
  • クリアと微アルカリカラーとオキシACの目的は同じなので、カラーになれるまではクリアに絞るのがおすすめ
  • クリアを使う際は、表を元に何レベル設定にしたいかを考える

    → 何となく使ってしまうと、次に活かされない